雨が降っている

今日は日中、ひたすら寝ていた。

寒くて目が覚めたので、お風呂に入った。

なぜか換気扇が壊れたので湯気が充満し、部屋の中も湯気でいっぱいになる。


「火事です、火事です」

火災報知器が鳴る。ビビる。

でも以前もこうなったことがあるので、わたしは冷静に停止ボタンを押し、部屋にある二つの窓を開け換気する。

ドライヤーで髪を乾かして再び寝る。


夢をみた。

わたしは、ある男女と一緒に岩場のようなところにいて、

岩場の間を潜り抜け、海の底を潜って、

ある場所にいこうとしていた。

かつての親友、、親友というか、なんとも言い難いが、とにかく大切だったアイツとの思い出の場所だ。

そこは、海に浸かりながら、タワーが観れる場所だった。

でもそこに行けなかった、なかった。

いや絶対にあったのに!アイツと行ったのに!と思いながら目が覚めた。

そんな場所、ないよ、と思いながら

確かにあったかのような感覚。


部屋のなかはヒンヤリとしていて、窓の外からは雨音が漏れていた。